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英サービスPMI、2月51に小幅上昇 人件費増にらみ雇用縮小

2025年03月05日(水)19時32分

S&Pグローバル/CIPSが5日発表した2月の英国のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は51.0で1月の50.8から小幅上昇した。ロンドンの金融街で3月撮影。(2025年 ロイター/Toby Melville/File Photo)

[ロンドン 5日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが5日発表した2月の英国のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は51.0で1月の50.8から小幅上昇した。ただ、国民保険料の雇用主負担や最低賃金の引き上げを4月に控え、雇用の縮小が加速した。

雇用指数は45.1から43.9に低下し20年11月以来の低水準。コロナ禍を除くと07─08年の世界金融危機以降で最低となった。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済ディレクター、ティム・ムーア氏は「ビジネスに対する期待が薄れ、投入価格が急上昇し、2月はサービス業全体で雇用が減少した。昨秋以来、明らかに成長の勢いが失われ、調査の先行指標はスタグフレーションリスクの高まりを示唆し続けている」と述べた。

投入コスト指数は65.7と、1月の9カ月ぶり高水準(66.4)に近い水準ながら昨年7月以来初めて低下した。販売価格の指数も1月の13カ月ぶり高水準から低下した。

景気や国民保険料負担増大の影響への懸念で調査企業の景況感は約2年ぶりの低水準に落ち込んだ。消費者の裁量的支出削減や企業の投資計画の縮小を受け、需要減少を予想する回答が相次いだ。

サービス業と製造業を合わせた総合PMIは50.5と2カ月ぶりの低水準となった。

ロイター
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