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自動車価格25%上昇も、トランプ関税で米業界団体が警告

2025年03月05日(水)08時33分

3月4日、主要自動車メーカーが加盟する米国自動車イノベーション協会(AAI)は、トランプ大統領が発動したカナダとメキシコからの輸入品に対する25%の関税について、車両価格の大幅な上昇につながると警告した。写真はAAIトップのジョン・ボゼーラ氏。パリで2024年10月撮影(2025年 ロイター/Benoit Tessier)

David Shepardson

[ワシントン 4日 ロイター] - 主要自動車メーカーが加盟する米国自動車イノベーション協会(AAI)は4日、トランプ大統領が発動したカナダとメキシコからの輸入品に対する25%の関税について、車両価格の大幅な上昇につながると警告した。

AAIトップのジョン・ボゼーラ氏は「全ての自動車メーカーがカナダとメキシコに対する関税の影響を受ける」とし、「大半(のメーカー)は一部車種の価格が最大25%上昇し、車両価格・供給への悪影響はほぼ即座に生じると予想している」と述べた。

自動車各社は25年以上続いてきた北米の統合されたサプライチェーンに混乱が生じるとして関税に警鐘を鳴らしてきた。最終組み立てまでに6回以上国境を越える部品もある。

ボゼーラ氏は「自動車生産とサプライチェーンを一夜で移転することはできない」とし、「北米の自動車関税は雇用が国内に回帰する前に、消費者の負担を増やすことになりかねない」と語った。

ステランティスは4日、顧客に影響する「コスト負担」を生む関税を巡りトランプ政権と対話を続けているとディーラーに伝えた。

米国際自動車ディーラー協会は、ディーラー各社がすでに車両、部品の価格上昇や高金利に直面しているとした上で、「関税は何千ドルもの値上がりに直結する可能性がある」と述べた。

ロイター
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