午後3時のドルは149円前半、米関税などでのリスク回避が一服

3月4日、午後3時のドル/円は149円前半で下げが一服している。2022年撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Atsuko Aoyama
[東京 4日 ロイター] -
午後3時のドル/円は149円前半で下げが一服している。米国の関税発動やウクライナ軍事支援の一時停止によるリスク回避のドル売り/円買いが一巡した。ただ、日本時間のあすにはトランプ米大統領の施政方針演説も控えており、発言に相場が振らされるとの警戒感は残っている。内田真一日銀副総裁の発言機会も一段の下押し材料となるか注目となる。
ドル/円は前日海外時間の高値の151.30円から、きょうの東京市場で148.60円まで下落。2月25日に付けた安値の148.56円に迫ったが、リスク回避の流れが一巡すると、買い戻しが優勢になった。
早朝はトランプ大統領の円安をけん制するような発言が報じられ、下げが加速。日本の企業などにとっては150円前後が過度な円安でなく、円高で企業収益を圧迫することもない「居心地いい水準」(国内銀の為替ディーラー)とみられる中、今の水準でのトランプ氏の発言は「一段の円高を望んでいるとの思惑から、円買い仕掛けも入りやすくなる」(同)との声が聞かれた。
あすもドル/円相場を左右するイベントが相次ぐ。りそなホールディングスのシニアストラテジスト、井口慶一氏は、あすのトランプ大統領の施政方針演説など「ヘッドラインリスクは続く」と述べた。
内田真一日銀副総裁は、静岡県金融経済懇談会に出席する予定。井口氏は、中立とみられている内田真一日銀副総裁からタカ派的な発言があれば円高材料になる一方、リスク回避に伴う株安を受け「ハト派的な慎重な発言になってもおかしくはない」と話した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 149.38/149.3 1.0483/1.04 156.60/156.6
9 85 1
午前9時現在 149.30/149.3 1.0485/1.04 156.55/156.5
2 86 6
NY午後5時 149.50/149.5 1.0486/1.04 156.78/156.8
2 90 2