米経済成長は継続、最近の一部指標は懸念=セントルイス連銀総裁
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米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は3日、米経済は今年も拡大を続けるとの見方を示しながらも、消費支出や住宅市場に関する経済指標が予想を下回っていることが成長リスクに対する懸念になると述べた。写真は2月、ニューヨーク経済クラブでの講演時に撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
Howard Schneider
[ワシントン 3日 ロイター] - 米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は3日、米経済は今年も拡大を続けるとの見方を示しながらも、消費支出や住宅市場に関する経済指標が予想を下回っていることが成長リスクに対する懸念になると述べた。
連邦準備理事会(FRB)の金融政策については、インフレ率が目標とする2%を上回っていることを踏まえると現行政策は「適度に制約的」で、適切との見方を示した。
ムサレム総裁は 全米企業エコノミスト協会(NABE)での講演で「労働市場は健全」とし、「継続的で堅調な経済成長の見通しは良好」と指摘。ただ「消費支出と住宅市場に関するこのところの経済指標は予想を下回っており、成長に対する下振れリスクになっている」と述べた。
その上で「企業からの最近の報告は強弱まちまちになっている。一部の指標で企業活動の減速が示されており、少なくとも一部の企業は慎重姿勢を強めている」と指摘。「経済は今後も良好なペースで成長し続けると予想しているが、消費の減速や企業の信頼感と投資の減退を示す一段の兆候が出始めれば懸念に値する」と語った。
FRBは昨年9月から12月にかけて3会合連続で合計1%ポイントの利下げを実施した後、今年1月の会合で政策金利を4.25─4.50%に据え置くと決定。FRBはトランプ政権が打ち出す一連の政策の詳細を見極めようと、3月18─19日の次回会合でも金利据え置きを決定すると予想されている。
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