債券市場の機能度DI、2月はマイナス13 8回連続で改善=日銀調査
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3月3日、日銀が発表した「債券市場サーベイ」の2月調査によると、債券市場の機能度に対する市場参加者の見方を示す機能度判断DIはマイナス13だった。写真は1月、都内の日銀本店付近で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Takahiko Wada
[東京 3日 ロイター] - 日銀が3日発表した「債券市場サーベイ」の2月調査によると、債券市場の機能度に対する市場参加者の見方を示す機能度判断DIはマイナス13だった。8回連続で改善となり、マイナス圏ながら2015年11月調査の値(マイナス13)に並んだ。国債買い入れの減額に加え、先物取引の受け渡しに用いられる「チーペスト(最割安)銘柄」の流動性改善に向けて減額措置が実施されたことで、市場機能がさらに改善した。
調査期間は2月3─7日。日銀の国債売買オペ先や大手機関投資家など75社を対象に調査した。機能度判断DIは機能度が「高い」と答えた割合から「低い」と答えた割合を差し引いた数字で、マイナスの数字が大きいほど市場機能が低下していると判断している市場参加者が多いことを意味する。
機能度判断DIのうち「3カ月前と比べた変化」はプラス15で、前回のプラス9を上回った。
<金利見通しはさらに上方シフト>
金利上昇局面を反映し、金利見通しは前回よりさらに上方にシフトした。10年債利回りの中央値は、2024年度末で1.25%(前回は1.10%)、25年度末は1.50%(同1.30%)、26年度末は1.50%(同1.40%)となった。
20年債利回りはそれぞれ2.00%(同1.90%)、2.10%(同2.00%)、2.20%(同2.10%)。30年債利回りは2.30%(同2.25%)、2.42%(同2.40%)、2.50%(同2.40%)となった。