ミュンヘン再保険、LA山火事の保険金請求13億ドルと予想
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2月26日、再保険世界最大手、ドイツのミュンヘン再保険は、米西部カリフォルニア州ロサンゼルス(LA)近郊で1月に発生した大規模な山火事に関連した保険金請求額が約12億ユーロ(12億6000万ドル)になると予想した。3日撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
[フランクフルト 26日 ロイター] - 再保険世界最大手、ドイツのミュンヘン再保険は26日、米西部カリフォルニア州ロサンゼルス(LA)近郊で1月に発生した大規模な山火事に関連した保険金請求額が約12億ユーロ(12億6000万ドル)になると予想した。欧州の再保険会社からこれまでに示された予想のなかで最大となる。
ミュンヘン再保険は「明らかに保険業界の歴史上、最も甚大な山火事による損害」とした上で、損害が複雑であるため予想額は不確実性が高いと述べた。
アナリストは、保険金請求額は業界全体で450億ドルに上ると試算する。ハノーバー再保険は自社への請求額を7億ユーロと予想している。
ミュンヘン再保険が発表した第4・四半期決算は、純利益が2.5%減の9億7900万ユーロで、同社がまとめたアナリストのコンセンサス(10億2000万ユーロ)を下回った。
巨額の保険金請求を見込みながらも25年の純利益は60億ユーロと24年の57億ユーロから増加を予想した。