中国国際金融と銀河証券が合併へ、資産規模国内3位=情報筋
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2月26日、中国の大手国有証券会社、中国国際金融(CICC)が中国銀河証券と経営統合し、資産規模で国内3位の証券会社を設立する計画であることが関係筋の話で明らかになった。写真は中国銀河証券のブース。北京で行われた中国国際サービス貿易交易会で2020年9月撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)
Julie Zhu
[26日 ロイター] - 中国の大手国有証券会社、中国国際金融(CICC)が中国銀河証券と経営統合し、資産規模で国内3位の証券会社を設立する計画であることが関係筋の話で明らかになった。
両社とも政府系ファンドの中国投資有限責任公司(CIC)が筆頭株主となっている。関係筋によると、株式交換による合併を目指しているが、詳細は明らかでない。合併には規制当局と株主の承認が必要という。
合併後の総資産は1兆4000億元(1930億ドル)となり、華泰証券を抜いて国内証券会社で3位となる見込み。中信証券と、経営統合後の国泰君安証券と海通証券に次ぐ規模となる。
ロイターの報道を受けて、CICCの株価は香港市場で一時8%以上上昇し、銀河証券は一時10%高となった。
中国の証券業界は内外140社以上が競争しており、当局は米ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなど、グローバルな投資銀行に対抗できる大規模で競争力のある国内投資銀行の育成に取り組んでいる。