英スタンチャート、24年税前利益18%増 自社株買い15億ドル実施へ
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2月21日、英金融大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)が発表した2024年通期決算は、富裕層事業とマーケット部門が好調で、税引き前利益が18%増加した。写真は2022年7月、ロンドンの本社前で撮影(2025年 ロイター/Peter Nicholls)
[香港 21日 ロイター] - 英金融大手スタンダード・チャータード(スタンチャート)が21日発表した2024年通期決算は、富裕層事業とマーケット部門が好調で、税引き前利益が18%増加した。15億ドルの自社株買いも発表した。
ビル・ウィンターズ最高経営責任者(CEO)は、アジア、アフリカ、中東で成長が世界全体の成長を上回るとの見通しを示した。
24年の税引き前利益は60億ドル。前年の51億ドルから18%増加したが、スタンチャートが集計したアナリストの予想平均(62億ドル)にはわずかに届かなかった。
富裕層事業では26万5000の新規顧客、前年比61%増の440億ドルの新規資金を獲得した。
最終配当は1株0.28ドルとした。
スタンチャートは25─29年の5カ年計画で、ウェルス部門やデジタル分野、顧客センター、人材、ブランド・マーケティングに15億ドル投資する方針を示し、既存および新規顧客からの純資金流入を2000億ドルとする目標を掲げている。
ウィンターズCEOは決算声明で「投資の拡大と集中化により、中期的に資産の取り込みと収益の伸びで市場を上回ることができると確信する」と述べた。