英HSBC、24年通期は増益 自社株買いとコスト削減目標発表
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2月19日、英金融大手HSBCが発表した2024年通期決算は税引き前利益が323億ドルで、前期の303億ドルから増加した。同行が集計した予想の平均317億ドルも上回った。ウェルス事業などが好調だった。写真は香港にある本社。2017年6月撮影(2025年 ロイター/Bobby Yip)
[香港 19日 ロイター] - 英金融大手HSBCが19日発表した2024年通期決算は税引き前利益が323億ドルで、前期の303億ドルから増加した。同行が集計した予想の平均317億ドルも上回った。ウェルス事業などが好調だった。
また、20億ドル規模の新たな自社株買いを発表し、5月の次回の決算発表までに完了させる予定だとした。
2025年は3億ドル前後のコスト削減を目標とし、26年末までに年間15億ドルの削減を目指すとした。
HSBCは、25 ─27 年までの 3 年間の各期間において、有形自己資本利益率(ROTE)を平均で10%半ばとするとの目標を打ち出した。一方、中期的には、金利見通しが依然として不安定で不透明との認識を示した。
24年は、最大の稼ぎ頭であるウェルス&パーソナル・バンキング(WPB)の税引き前利益が122億ドルで、前の期から5.2%増加。グローバル・バンキング&マーケッツの利益は27%近く増加し71億ドルだった。