ウクライナへの新たな支援法案、米下院議長「関心ない」
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2月20日、ジョンソン米下院議長(共和党)は、ウクライナへの新たな支援法案に「関心ない」と明言した。米首都ワシントンで7日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
Patricia Zengerle
[ワシントン 20日 ロイター] - ジョンソン米下院議長(共和党)は20日、ウクライナへの新たな支援法案に「関心ない」と明言した。
トランプ大統領は19日、ウクライナのゼレンスキー大統領を「選挙なき独裁者」と糾弾し、「迅速に行動しなければ、国は残らないだろう」とソーシャルメディアに投稿した。
米最大級の保守派の政治集会「保守政治行動会議」で、戦争終結までにあと数カ月かかるとしたら、新たなウクライナ支援法案をまとめるかと、保守系ニュースメディアから質問され、「関心ない」と応じた。
ジョンソン氏の発言は米議会のムードの変化を反映している。民主党が上院で多数派を占め、ホワイトハウスを支配していた時代には、米議会はウクライナへの総額1750億ドルの支援を承認していた。トランプ氏の共和党は現在、下院、上院、ホワイトハウスを支配している。
ジョンソン氏は、ロシアとウクライナの双方が大きな損失を被っていることに触れ、「紛争に終止符を打たなければならない。トランプ大統領の言う通りだ。そして、彼(トランプ大統領)こそが、それを実現させることができる力を持っていると思う」と述べた。