中国百度、AIモデルをオープンソース化へ 競争激化で戦略転換
![](https://f.img-newsweekjapan.jp/headlines/images/biz/2025/02/14/2025-02-14T090722Z_1_LYNXMPEL1D098_RTROPTP_3_CHINA-TECH.jpg)
2月14日、中国の検索大手、百度(バイドゥ)は、次世代人工知能(AI)モデル「アーニー」を6月30日からオープンソース化すると発表した。写真は、AIをテーマとしたイベントでの同社の看板。2022年9月、上海で撮影(2025年 ロイター/Aly Song)
[北京 14日 ロイター] - 中国の検索大手、百度(バイドゥ)は14日、次世代人工知能(AI)モデル「アーニー」を6月30日からオープンソース化すると発表した。競争が激化する中で戦略の大きな転換となる。
バイドゥのロビン・リー最高経営責任者(CEO)は、AI開発において、ソフトのソースコードを非公開にするクローズドソース型が唯一の有効な道だとこれまで主張してきた。しかしディープシークが低コストで高性能のオープンソースAIを開発したことから状況が一変した。
バイドゥは13日、市場シェア拡大を目指しAIチャットボット「アーニー・ボット」を4月1日から無料化すると発表した。
同社はAIに多額の投資をしてきたが、広く採用されるには至っていない。AI製品追跡サイトAicp・ドット・コムの1月のデータによると、中国では字節跳動(バイトダンス)のチャットボット「Doubao」の月間アクティブユーザー数が7860万人で最も多く、ディープシークは3370万人、アーニー・ボットは1300万人となっている。
バイドゥは「今後数カ月でアーニー4.5シリーズを段階的にリリースし、6月30日から正式にオープンソース化する」と「微信(ウィーチャット)」で発表した。
現在の「アーニー4.0」の機能は米オープンAIの「GPT-4」に匹敵するとしている。