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NY外為市場=ドル下落、小売統計低調 ユーロは和平期待で上昇

2025年02月15日(土)07時29分

ニューヨーク外為市場では、1月の米小売売上高が予想を超えて減少したことを受け、ドルが下落した。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 14日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、1月の米小売売上高が予想を超えて減少したことを受け、ドルが下落した。ユーロはロシアとウクライナの和平合意を巡る楽観的な見方が出ていることを背景に上昇した。

商務省が朝方発表した1月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.9%減。厳しい寒波や西部カリフォルニア州で発生した大規模な山火事などが響き、2023年3月以来の大きな減少となった。

終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は0.35%安の106.72。一時は106.56と、昨年12月12日以来の安値を付けた。

ユーロ/ドルは0.32%高の1.0497ドル。一時は1.0514ドルと、1月27日以来の高値を付けた。

円は対ドルで0.37%高の152.22円。

トランプ米大統領は13日、米国の輸入品に関税を課している全ての国に「相互関税」を課すと発表。商務長官に指名されているハワード・ラトニック氏は対象となる国に個別に対応し、調査を4月1日までに完了させる意向を示した。

これに続きトランプ氏はこの日、自動車輸入に対する関税措置を4月2日をめどに発動させる方針を明らかにした。

今週はまた、トランプ大統領がロシアのプーチン大統領と電話会談し、ウクライナでの戦争終結に向けた交渉を直ちに開始することで合意したと表明。ロシア大統領府も両首脳が電話協議し、対面での会談実施で合意したことを確認した。

UBS(ニューヨーク)の外為ストラテジスト、ワシーリー・セレブリアコフ氏は「トランプ関税による向かい風が当初懸念されていたほど深刻なものにはならないとの期待が続いている」と指摘。こうした中、今週はロシア・ウクライナ戦争の停戦への期待も台頭したとし、欧州の経済成長にどの程度プラスになるか注目されていると述べた。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.32%高の9万7781.23ドル。

ドル/円 NY終値 152.33/152.36

始値 152.70

高値 152.83

安値 152.03

ユーロ/ドル NY終値 1.0491/1.0495

始値 1.0467

高値 1.0514

安値 1.0458

ロイター
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