米、4月2日めどに自動車関税 トランプ大統領表明
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トランプ米大統領は14日、自動車輸入に対する関税措置を4月2日をめどに発動させる方針を明らかにした。写真は1月、米ホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)
Dan Burns
[ニューヨーク 14日 ロイター] - トランプ米大統領は14日、米国が輸入する自動車に対して4月2日ごろ関税を課す考えを明らかにした。トランプ氏は関係省庁に、さまざまな輸入品に対する関税の選択肢を調査して4月1日までに提出するよう命じている。
トランプ氏はホワイトハウスの執務室で行われた大統領令の署名式で、自動車関税の導入時期について問われ、「おそらく4月2日頃だろう。本来なら4月1日にしていただろうが、4月2日にする」と答えた。
トランプ大統領はこれ以上の詳細を明かさなかった。同氏は外国市場で米国製自動車が不公平な扱いを受けているとして問題視してきた。例えば、欧州連合(EU)は自動車輸入に10%の関税を課しているが、これは乗用車に対する米国の関税率2.5%の4倍の水準に相当する。一方、米国は利益率の高いピックアップトラックには25%の輸入関税を導入している。
米自動車大手フォード・モーターのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は、「米国へのすべての自動車輸入を検討するというトランプ大統領の考えを称賛する。これは重要な前進だ」と、Xに投稿。「包括的な貿易政策は、米国自動車産業を強化するという大統領のビジョンを実現する上で不可欠だ」とした。