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NY市場サマリー(12日)ドル/円1週間ぶり高値、S&P下落・利回り上昇

2025年02月13日(木)07時51分

<為替> ドルが対円で1週間ぶりの高値に急騰した。1月の米消費者物価指数(CPI)が前年比、前月比共に予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを急がない姿勢が裏付けられた。

米労働省が発表した1月のCPIは前年比3.0%上昇した。前月比では0.5%上昇し、2023年8月以来、約1年半ぶりの大幅な伸びを記録した。

日米金利差に敏感なドル/円は1.29%高の154.44円。

主要通貨に対するドル指数は0.02%高の107.95となった。取引序盤には一時、1週間ぶりの高値となる108.52を付けた。

ユーロは0.27%高の1.0388ドル。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 利回りが上昇した。米国の1月の消費者物価指数(CPI)が予想を上回って上昇したことで、連邦準備理事会(FRB)は長期にわたり利下げを休止するとの観測が高まった。     財務省が実施した10年債入札の需要が低調だったことも利回り上昇につながった。     終盤の取引で10年債利回りは9.6ベーシスポイント(bp)上昇の4.635%。一時は4.66%と、約3週間ぶりの高水準を付けた。    30年国債利回りは10.3bp上昇の4.851%。    2年債利回りは7.5bp上昇の4.370%。一時は4.389%と、1月中旬以来の高水準を付けた。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> S&P総合500種が下落して取引を終えた。インフレ統計が予想を上回ったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利下げが遠のくとの見方が強まった。

エヌビディアとアマゾン・ドット・コムが1%超下落し、S&P500の重しとなった。

米労働省が12日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.0%上昇した。前月比では0.5%上昇し、2023年8月以来、約1年半ぶりの大幅な伸びを記録した。ともに予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを急がない姿勢が裏付けられた。

ヘルスケア大手CVSヘルスは15%急伸。第4・四半期の利益が予想を上回ったことを好感した。

製薬のギリアド・サイエンシズも7.5%上昇。2025年の利益見通しが市場予想を上回った。

一方、配車大手リフトは第1・四半期の総予約額見通しが市場予想を下回ったことを嫌気し、8%安となった。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 米長期金利の急上昇が相場の重しとなり、続落した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比3.90ドル(0.13%)安の1オンス=2928.70ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 需給の緩みに対する警戒感が強まり、4営業日ぶりに反落した。米国産標準油種WT Iの中心限月3月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.95ドル(2.66%)安の 1バレル=71.37ドル。4月物は1.84ドル安の71.24ドルだった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 154.41/154.42

始値 153.55

高値 154.79

安値 153.41

ユーロ/ドル NY終値 1.0382/1.0383

始値 1.0374

高値 1.0429

安値 1.0318

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 94*25.00 4.8321%

前営業日終値 96*01.50 4.7490%

10年債(指標銘柄) 17時05分 97*02.00 4.6269%

前営業日終値 97*24.00 4.5370%

5年債(指標銘柄) 17時03分 99*01.00 4.4694%

前営業日終値 99*15.00 4.3700%

2年債(指標銘柄) 17時01分 99*18.13 4.3569%

前営業日終値 99*22.13 4.2900%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 44368.56 -225.09 -0.50

前営業日終値 44593.65

ナスダック総合 19649.95 +6.10 +0.03

前営業日終値 19643.86

S&P総合500種 6051.97 -16.53 -0.27

前営業日終値 6068.50

COMEX金 4月限 2928.7 ‐3.9

前営業日終値 2932.6

COMEX銀 3月限 3278.5 +46.3

前営業日終値 3232.2

北海ブレント 4月限 75.18 ‐1.82

前営業日終値 77.00

米WTI先物 3月限 71.37 ‐1.95

前営業日終値 73.32

CRB商品指数 311.5810 ‐1.8490

前営業日終値 313.4300

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