ウクライナの条件で紛争解決すべき、侵略者はロシア=豪国防相
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2月20日、オーストラリアのマールズ国防相(写真)はウクライナとロシアの戦争はロシアが侵略者だとし、ウクライナ側の条件で解決されなければならないとの見方を示した。昨年9月代表撮影(2025年 ロイター)
Kirsty Needham
[シドニー 20日 ロイター] - オーストラリアのマールズ国防相は20日、ウクライナとロシアの戦争はロシアが侵略者だとし、ウクライナ側の条件で解決されなければならないとの見方を示した。
トランプ米大統領は19日、ウクライナのゼレンスキー大統領を「独裁者」と呼び、和平に向けて「迅速に行動しなければ、国は残らないだろう」と警告した。18日にはウクライナがロシアとの戦争を始めたと非難した。
マールズ氏は記者団に対し「ウクライナでの戦争はウクライナの条件で解決しなければならない。なぜなら、侵略者はロシアであり、ルールに基づく国際秩序が危険にさらされるからだ」と述べた。
戦争終結の試みは歓迎するとしつつ、いかなる条件でもいいというものであってはならないと強調した。
保守系野党・自由党のダットン党首も「トランプ大統領は間違っていると思う」とし、「ゼレンスキー大統領やウクライナ国民がこの戦いを始めた、あるいは何らかの形で戦争に責任があるという考えは間違っている」と批判した。その上で、ロシアのプーチン大統領に一歩も譲るべきではないとの考えを示した。