ソフトバンクGの10―12月期、3691億円の最終赤字 ビジョンFが損失に
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2月12日、ソフトバンクグループが発表した2024年10―12月期の連結純損益(国際会計基準)は、3691億円の損失(前年同期は9500億円の黒字)だった。2017年7月、都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Miho Uranaka
[東京 12日 ロイター] - ソフトバンクグループが12日に発表した2024年10―12月期の連結純損益(国際会計基準)は、3691億円の損失(前年同期は9500億円の黒字)だった。7―9月期の1兆1796億円の黒字から赤字に転落した。AI(人工知能)関連企業に投資する傘下のビジョン・ファンド(VF)の業績が悪化したほか円安も影響した。
VFの10─12月期の投資損益は3527億円の損失(前年同期は6007億円の黒字)で、7─9月期の6084億円の黒字から赤字になった。韓国の電子商取引(EC)最大手のクーパンの株価が下落、未上場株の株価もさえなかった。前四半期には、9四半期ぶりに累積投資損益が黒字に転換したが、再度損失となった。
期末の保有株式価値から純有利子負債を差し引いた時価純資産(NAV)は29.3兆円だった。
ソフトバンクGは通期の業績見通しを開示していない。IBESがまとめたアナリスト4人のコンセンサス予想では、10─12月期の連結純損益の平均値は2344億円の黒字だった。