ハイネケン、ビール販売伸び通期利益予想上回る 自社株買い発表
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世界有数のビール会社、オランダのハイネケンが12日発表した2024年通期決算は利益が予想を上回った。写真は、陳列された同社のビール。2024年11月、インド、グルグラムで撮影(2025年 ロイター/Priyanshu Singh)
[ロンドン 12日 ロイター] - 世界有数のビール会社、オランダのハイネケンが12日発表した2024年通期決算は利益が予想を上回った。世界的な貿易戦争による混乱が懸念される中、今年さらなる成長を予想し、期間2年間・15億ユーロ(15億5000万ドル)の自社株買いも発表した。
通期のオーガニック営業利益は8.3%増加。アナリスト予想(5.3%増)、最大8%という自社の予想をともに上回った。
25年の営業利益は4─8%の増加を見込む。アナリスト予想は5.8%増。
ドルフ・ファン・デン・ブリンク最高経営責任者(CEO)は決算会見で、新規投資と高価格帯の商品が寄与し全ての地域で販売が伸びたと述べた。
ハイネケンは、米国市場向けのビールを一部メキシコで生産している。ファン・デン・ブリンク氏は、業績見通しを立てる際に、米国の関税政策に起因するリスクを考慮したと述べた。
トランプ米大統領は今週、米国が輸入するアルミニウムに対する追加関税賦課を発表した。ビール会社では、アルミ缶のコスト増加につながる可能性がある。
ファン・デン・ブリンク氏とハロルド・ファン・デン・ブルック最高財務責任者(CFO)は「ハイネケンの世界売上高に占める米国の割合は5%未満であり、大きな影響はないと考えている」と述べるとともに、複数のシナリオを準備していると説明した。