英労働市場に一段の冷え込み 求人は20年以来の減少幅=調査
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2月10日、英求人雇用連盟(REC)と会計事務所KPMGの月例調査によると、1月の英国の求人は2020年8月以来最大の落ち込みとなった。ロンドンで先月17日撮影(2025年 ロイター/Isabel Infantes)
[ロンドン 10日 ロイター] - 10日に公表された英求人雇用連盟(REC)と会計事務所KPMGの月例調査によると、1月の英国の求人は2020年8月以来最大の落ち込みとなった。国民保険料の雇用主負担引き上げや経済の不確実性が雇用の重石となっていることが示された。
正規雇用の初任給が数年ぶりの鈍い伸びとなったほか、採用は再び急減し、昨年12月の1年4カ月ぶり低水準をわずかに上回るにとどまった。
求人への応募者数は引き続き増加しており、人員削減の拡大を反映しているとみられているが、増加ペースはほぼ1年ぶりの低さだった。
RECのニール・カーベリー最高経営責任者(CEO)は、企業は経済が勢いを回復するまで採用に対して「様子見」の姿勢を取っていると指摘。「企業の信頼を築くには時間と実際の行動が必要」と述べた。
一方、先週のイングランド銀行(英中央銀行、BOE)の金利引き下げは企業信頼感の改善につながる可能性があると述べた。
BOEは7日、政策金利を0.25ポイント引き下げて4.5%とした。また25年の経済成長率予想を半分に引き下げたが、インフレは今年急上昇する公算が大きいとの見通しを示した。