トランプ「25%関税」を受け、米鉄鋼・アルミ株が急伸 一方、欧州鉄鋼メーカーは...

トランプ米大統領が米国に輸入される全ての鉄鋼・アルミニウムへの25%の関税を10日に発表すると明らかにしたことを受けて、寄り前の米株式市場で同国の鉄鋼・アルミメーカーの株価が急伸している。独鉄鋼メーカー、ティーセンクルップの施設で2023年撮影。(2025 ロイター/Wolfgang Rattay/File Photo)
トランプ米大統領が米国に輸入される全ての鉄鋼・アルミニウムへの25%の関税を10日に発表すると明らかにしたことを受けて、寄り前の米株式市場で同国の鉄鋼・アルミメーカーの株価が急伸している。
ニューコアは9.5%高、スティール・ダイナミクスは6.3%高、センチュリー・アルミニウムは9.4%高、アルコアは5.9%高。
USスチールは7.4%上昇。林芳正官房長官が日本製鉄によるUSスチール買収に関するトランプ氏の発言に関して「日本製鉄はこれまでと異なる大胆な提案を検討している」と述べたことも材料視されている。
米国は国内で使用する鉄鋼の約4分の1を輸入に頼っている。
米国の輸入量の約15%を占める欧州の鉄鋼メーカーの株価は下落。アルセロール・ミタル、フェストアルピーネ 、ザルツギッターは0.6─2.5%下落している。
DZ銀行のアナリストは「ドイツの鉄鋼セクターにはすでに大きな構造問題が存在するが、関税でさらに悪化する可能性がある」と述べた。


アマゾンに飛びます
2025年3月18日号(3月11日発売)は「日本人が知らない 世界の考古学ニュース33」特集。3Dマッピング、レーダー探査……新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら