米消費者の短期インフレ期待は横ばい、NY連銀1月調査
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米ニューヨーク連銀が10日発表した1月の消費者調査によると、1年先、3年先のインフレ期待はともに3.0%と、2024年12月から変わらず。写真は2011年9月、シカゴで撮影(2025年 ロイター/Jim Young)
Michael S. Derby
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀が10日発表した1月の消費者調査によると、1年先、3年先のインフレ期待はともに3.0%と、2024年12月から変わらず。
5年先のインフレ率予想は3.0%と、12月の2.7%から上昇した。
消費者は食料品やガソリン、家賃、医療費などあらゆる分野で物価上昇圧力が高まると予想。住宅価格の予想上昇率は3.2%と、12月の3.1%から上昇した。
インフレ期待が比較的安定して推移する中、全体的なインフレ率は徐々に低下している。ただ、トランプ米大統領による輸入品への関税引き上げや不法移民の強制送還などの政策を背景に、今後の見通しについてはかなりの不確実性が存在する。
家計支出の予想上昇率は4.4%と、12月の4.8%から低下し、21年1月以来の低水準となった。それでも、新型コロナウイルスのパンデミック(大流行)前を上回る水準にある。
現在の家計に関する見方は12月から低下した一方で、信用へのアクセスに関する見方は改善した。