ガザ人質全員解放しなければ「地獄見る」、トランプ氏がハマスに警告
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トランプ米大統領は10日、イスラム組織ハマスが15日の正午までにパレスチナ自治区ガザで拘束している人質を全員解放しなければ、イスラエルとの停戦合意は破棄され、地獄を見ることになると警告した。米首都ワシントンのホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
Steve Holland Simon Lewis Susan Heavey
[ワシントン 10日 ロイター] - トランプ米大統領は10日、イスラム組織ハマスが15日の正午までにパレスチナ自治区ガザで拘束している人質を全員解放しなければ、イスラエルとの停戦合意は破棄され、地獄を見ることになると警告した。
ハマスは10日、イスラエルが停戦合意に違反しているとし、15日に予定していた人質の解放を延期すると発表した。
トランプ氏はこの問題で自身の主張をイスラエルが覆す可能性に言及し、ネタニヤフ首相と会談する可能性があると述べた。
その上で、「私としては土曜の正午までに人質全員が解放されなければ、それが適切な時期だと思う。合意を全て破棄し、地獄を見ろと言うだろう」と述べた。
一度に数人ずつではなく、人質の一斉解放を望むとした。
また、ヨルダンとエジプトがガザから移送されるパレスチナ難民を受け入れなければ、両国への援助を差し控える可能性があると述べた。
トランプ氏は11日にヨルダンのアブドラ国王と会談する。
トランプ氏は10日に公表されたFOXニュースのインタビューで、ガザを巡る自身の開発案に関連し、パレスチナ人にガザ地区に帰還する権利は認められず、他の場所に恒久的な居住地が提供されると述べた。
パレスチナ人の受け入れについて、米国はヨルダンとエジプトに「毎年何十億ドルもの支援を行っている」と指摘し、両国と「ディール(取引)」ができるとの考えを示した。