ニュース速報
ビジネス

米国株式市場=反発、ハイテク株高い USスチール売られる

2025年01月04日(土)07時24分

米国株式市場は、主要株価3指数が反発して取引を終えた。2021年1月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 3日 ロイター] - 米国株式市場は、主要株価3指数が反発して取引を終えた。年末年始休暇明けが近づく中、市場では連邦準備理事会(FRB)の追加利下げやトランプ新政権による企業優遇政策への期待が高まりつつある。

この日は幅広い銘柄が上昇。とりわけ電気自動車(EV)大手テスラや半導体大手エヌビディアなどの大型グロース株の上昇が寄与し、ハイテク銘柄中心のナスダック総合の上げが最も大きかった。

S&Pの主要11セクター全てが上昇し、中でも一般消費財が最大の上昇率を記録した。

ただ、週間では3指数は軒並み小幅下落した。

カーソン・グループのチーフマーケットストラテジスト、ライアン・デトリック氏は、市場が売られ過ぎの状態で、ここ1週間半ほど強気派にとって失望を誘う展開だったものの、「買い手が幾分戻って来た」と指摘。週明け以降、強気トレンドが続くか注視するとの見方を示した。

米供給管理協会(ISM)が発表した2024年12月の製造業景気指数は49.3だった。ロイターがまとめた12月の市場予想は横ばいだった。

米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は、トランプ次期政権の経済政策を巡り不確実性が存在するものの、成長に対するリスクは「下振れよりも上振れの方が大きい」とし、25年の米経済見通しは明るいという見解を示した。

個別銘柄では、鉄鋼大手USスチールが6.5%安。バイデン大統領は、日本製鉄による買収計画を阻止する決定を下した。

マイクロソフトは1.1%高。同社はこの日、人工知能(AI)モデルのトレーニングや運用などに対応するデータセンターの建設に、25年度に約800億ドルを投じる計画を明らかにした。

米国公衆衛生局のマーシー長官が、アルコール飲料のラベルについて、がんの発症リスクを明記すべきとの見解を示したことを受け、飲料メーカーの株価が下落。ビール大手モルソン・クアーズと洋酒大手ブラウンフォーマンはそれぞれ3.4%、2.5%下げた。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を3.03対1の比率で上回った。ナスダックでも2.69対1で値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回った。

米取引所の合算出来高は140億9000万株。直近20営業日の平均は149億1000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 42732.13 +339.86 +0.80 42495.76 42782.7 42436.9

6 2

前営業日終値 42392.27

ナスダック総合 19621.68 +340.88 +1.77 19395.51 19638.6 19379.5

6 7

前営業日終値 19280.79

S&P総合500種 5942.47 +73.92 +1.26 5891.07 5949.34 5888.66

前営業日終値 5868.55

ダウ輸送株20種 16007.02 +183.75 +1.16

ダウ公共株15種 1002.25 +12.18 +1.23

フィラデルフィア半導体 5163.65 +142.15 +2.83

VIX指数 16.13 -1.80 -10.04

S&P一般消費財 1851.81 +43.83 +2.42

S&P素材 523.89 +0.15 +0.03

S&P工業 1123.87 +12.34 +1.11

S&P主要消費財 850.85 +0.83 +0.10

S&P金融 809.11 +6.34 +0.79

S&P不動産 256.79 +3.43 +1.36

S&Pエネルギー 667.60 +5.94 +0.90

S&Pヘルスケア 1620.82 +15.84 +0.99

S&P通信サービス 346.58 +2.73 +0.79

S&P情報技術 4674.78 +74.71 +1.62

S&P公益事業 392.03 +4.26 +1.10

NYSE出来高 8.63億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 39680 - 310 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 39595 - 395 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

尹大統領拘束令状の期限迫る、大統領警護処は執行協力

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、4週連続横ばい=ベーカ

ビジネス

伊首相、トランプ氏と会談 米南部私邸を訪問

ワールド

米新車販売24年は約1600万台、HVがけん引 E
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ザポリージャ州の「ロシア軍司令部」にHIMARS攻撃...ミサイル直撃で建物が吹き飛ぶ瞬間映像
  • 2
    空腹も運転免許も恋愛も別々...結合双生児の姉妹が公開した「一般的ではない体の構造」動画が話題
  • 3
    ウクライナ水上ドローンが「史上初」の攻撃成功...海上から発射のミサイルがロシア軍ヘリを撃墜(映像)
  • 4
    青学大・原監督と予選落ち大学の選手たちが見せた奇跡…
  • 5
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」…
  • 6
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も…
  • 7
    「妄想がすごい!」 米セレブ、「テイラー・スウィフ…
  • 8
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを…
  • 9
    肥満度は「高め」の方が、癌も少なく長生きできる? …
  • 10
    気候変動と生態系の危機が、さらなる環境破壊を招く.…
  • 1
    地下鉄で火をつけられた女性を、焼け死ぬまで「誰も助けず携帯で撮影した」事件がえぐり出すNYの恥部
  • 2
    真の敵は中国──帝政ロシアの過ちに学ばない愚かさ
  • 3
    JO1やINIが所属するLAPONEの崔社長「日本の音楽の強みは『個性』。そこを僕らも大切にしたい」
  • 4
    カヤックの下にうごめく「謎の影」...釣り人を恐怖に…
  • 5
    イースター島で見つかった1億6500万年前の「タイムカ…
  • 6
    早稲田の卒業生はなぜ母校が「難関校」になることを…
  • 7
    キャサリン妃の「結婚前からの大変身」が話題に...「…
  • 8
    ザポリージャ州の「ロシア軍司令部」にHIMARS攻撃...…
  • 9
    青学大・原監督と予選落ち大学の選手たちが見せた奇跡…
  • 10
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 3
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 8
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中