トランプ氏の企業優遇政策、インドIT業界に利益=ウィプロ会長
11月19日、インドのITサービス企業ウィプロのリシャド・プレムジ会長は、トランプ次期米政権は「親ビジネス・親成長」で、テクノロジー業界にとって良いものになるだろうと述べた。写真は同社のロゴ。ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで昨年4月撮影(2024 ロイター/Dado Ruvic)
Haripriya Suresh Sai Ishwarbharath B
[ベンガルール 19日 ロイター] - インドのITサービス企業ウィプロのリシャド・プレムジ会長は19日、トランプ次期米政権は「親ビジネス・親成長」で、テクノロジー業界にとって良いものになるだろうと述べた。
インドの企業や投資家は、トランプ氏のホワイトハウス復帰が2540億ドル規模に上る印IT業界に与える影響を見極めようとしている。
プレムジ氏は、トランプ政権下で減税や規制緩和に関する政策は大きな力となる可能性があり、「ビジネスや顧客の消費動向にとって良い兆候だ 」と述べた。
さらに、「次期政権は非常に親ビジネス・親成長で、それが全ての顧客に役立ち、最終的にはインド国内や世界中のパートナーを支えることになる」とし、法人税引き下げや規制緩和の可能性を指摘した。
また、特に関税や移民政策の動向に関連して、IT企業はインフレ圧力に注意を継続しなければならないとも指摘した。
ケアエッジ・レーティングスによると、アウトソーシングに関する米国の規制強化と就労ビザ制限は、米市場に大きく依存しているインドのIT部門に重しとなる可能性がある。