現代自動車、共同CEOにホセ・ムニョス氏 初の外国人
11月15日、 韓国の現代自動車は、米国事業を統括するホセ・ムニョス最高執行責任者(写真)を来年1月に共同最高経営責任者(CEO)に昇格させる人事を明らかにした。ニューヨーク自動車ショーの会場で2023年4月撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)
Heekyong Yang Hyunjoo Jin
[ソウル 15日 ロイター] - 韓国の現代自動車は、米国事業を統括するホセ・ムニョス最高執行責任者(COO)を来年1月に共同最高経営責任者(CEO)に昇格させる人事を明らかにした。
韓国の大手財閥で外国人がCEOに就任するの初めて。米国の次期トランプ政権下で生じる潜在的な課題に対応する上でプラスに働くとみられる。1月に顧問に就任した米国の元外交官ソン・キム氏も国際問題を担当する。
同社は今回の人事について、グローバルな競争力が高まり「国際ビジネス環境の不透明要因にこれまで以上に備える」ことができると表明した。
ムニョス氏は北米で記録的な売り上げを達成。スペイン出身で米国籍を持ち、原子力工学の博士号を取得している。日産自動車に15年勤務し、カルロス・ゴーン氏の後継候補と目されたこともある。
創業者の孫である鄭義宣会長兼共同CEOと、自動車部門の副会長に就任する張在勲社長がムニョス氏の上司となる。
国際問題を担当するソン・キム氏は第1次トランプ政権で米朝首脳会談の開催に携わった経験がある。