ABNアムロ、第3四半期利益は予想上回る 純金利収入が増加
11月13日、オランダの大手銀行ABNアムロが発表した第3・四半期決算は、純利益が前年同期比9%減の6億9000万ユーロ(7億3230万ドル)となったが、同社がまとめたコンセンサス予想の5億2800万ユーロは上回った。写真はアムステルダムの同銀本店。2019年5月撮影(2024年 ロイター/Piroschka van de Wouw)
[13日 ロイター] - オランダの大手銀行ABNアムロが13日発表した第3・四半期決算は、純利益が前年同期比9%減の6億9000万ユーロ(7億3230万ドル)となったが、同社がまとめたコンセンサス予想の5億2800万ユーロは上回った。純金利収入(NII)が引き続き改善したほか、手数料収入も堅調だった。
ロバート・スワーク最高経営責任者(CEO)は報道機関向けの文書で「オランダ経済の回復と住宅市場の活況が業績に寄与した。住宅ローン残高は第3・四半期に16億ユーロ増加し、年初来の新規融資額では引き続き市場をリードしている」と述べた。
第3・四半期のNIIは7%増の16億4000万ユーロ。通年のNIIは64億ユーロを上回ると予想し、従来予想を若干引き上げた。
CET1比率は14.1%に低下した。アナリスト予想は13.9%だった。
ABNアムロは、自社株買いの可能性を含め、資本状況の評価を2025年第2・四半期の決算まで延期すると発表した。同行が最後に自社株買いを実施したのは23年で、規模は5億ユーロだった。