エヌビディア、時価総額が史上初3.6兆ドル突破 トランプ相場が支え
米半導体大手エヌビディアの株価は11月7日、過去最高値を更新し、終値での時価総額は世界の上場企業で初めて3兆6000億ドルを突破した。昨年3月撮影のイメージ写真(2024年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
Noel Randewich
[7日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアの株価は7日、過去最高値を更新し、終値での時価総額は世界の上場企業で初めて3兆6000億ドルを突破した。
米大統領選で勝利したトランプ前大統領の掲げる減税や規制緩和に期待した上昇相場を追い風に、人工知能(AI)用半導体を手がける同社の人気が継続した。
エヌビディアは2.2%上昇。LSEGのデータによると、終値ベースの時価総額は3兆6500億ドルで、アップルが10月21日に記録した終値ベースで過去最高の時価3兆5700億ドルを上回った。
エヌビディアは5日に時価総額でアップルを抜いて世界首位となっていた。
アップルの株価は7日の取引で2.1%上昇し、時価総額は3兆4400億ドル。
トランプ氏の当選確定後の2営業日でS&P総合500種の業種別「情報技術」は4%以上急騰した。
エヌビディアはAIブームによる株価の好調が際立っている。LSEGによると、同社が11月20日に発表する四半期決算についてアナリストの平均予想は、売上高が80%強増の329億ドルとなっている。