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ボーイング労使交渉決裂、「長期戦になる」と組合側交渉責任者

2024年10月10日(木)10時02分

 10月9日、米航空機大手ボーイングで1カ月近くストライキを続けている国際機械工労働組合(IAM)の交渉責任者、ジョン・ホールデン氏は、ロイターのインタビューに応じ、賃金交渉が前日に決裂したことを受けて「長期戦になる。組合員もそれを理解している」と述べた。ワシントン州レントンで9月13日撮影(2024年 ロイター/Matt Mills McKnight)

Allison Lampert David Shepardson

[ワシントン 9日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングで1カ月近くストライキを続けている国際機械工労働組合(IAM)の交渉責任者、ジョン・ホールデン氏は9日、ロイターのインタビューに応じ、賃金交渉が前日に決裂したことを受けて「長期戦になる。組合員もそれを理解している」と述べた。

交渉決裂前に会社側が提示してきたのはわずかな改善にとどまったと説明。組合側はスト期間中、組合員に週250ドルを支払う強力な資金を有しており、会社側の対応を待つ用意があるとした。

9日のボーイング株は3.4%下落。株価は年初来で40%以上値を下げている。  

ボーイングは8日、労組に提示していた賃上げ案を撤回したことを明らかにした。

ボーイング・コマーシャル・エアプレーンズのトップ、ステファニー・ポープ氏は従業員向けの文書で「残念ながら、組合はわれわれの提案を真剣に検討しなかった」とし、組合の要求は「交渉不可能だ」と述べた。

一方、ホールデン氏は、現在の交渉中断を「行き詰まり」とは表現しないとした上で「できることは多いと強く感じている」と述べた。

ロイター
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