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ロシア、ガス・石油収入への依存引き下げへ 財務相が表明

2024年10月10日(木)12時01分

 10月9日、ロシアのシルアノフ財務相(写真)は、ガスと石油の生産から得られる収入の割合を減らし、2027年までに依存度を約23%まで下げることを目指すと明らかにした。写真はロシアのモスクワで4月撮影(2024 ロイター/Evgenia Novozhenina)

Ronald Popeski

[10日 ロイター] - ロシアのシルアノフ財務相は、ガスと石油の生産から得られる収入の割合を減らし、2027年までに依存度を約23%まで下げることを目指すと明らかにした。9日に報じられたインタビューで語った。

シルアノフ氏はまた、ロシアにおける暗号通貨に関する新たな規制について、収入を得るためではなく、むしろ対外貿易促進に向けたメカニズムとして設計されているとRTテレビのアラビア語サービスに語った。

ロシアは、予算収入を確保する手段として市況が不安定な石油やガスへの依存を減らそうとしている。

シルアノフ氏は「原油価格が予算に与える影響を最小限に抑えようとしている。数年前、この指標は35─40%程度だったが、25年には27%、27年には23%に低下する」との見通しを示した。

「不安定な収入の割合を減らし、ロシアの石油・ガスへの依存度を下げ、国内経済を活性化させる方向に向かっている」と説明した。

暗号通貨の規制は、ロシアが対外貿易業務を行い、ウクライナ侵攻後に課された西側の制裁を回避するためのツールと考えられている。

ロシアの主要貿易相手国である中国やインド、アラブ首長国連邦(UAE)の金融機関に対する欧米規制当局の圧力によって、これらの国とロシアの国際決済に遅れが出ている。

ロイター
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