ニュース速報
ビジネス

午後3時のドルは144円前半へじり高、焦点再び米景気へ

2024年10月01日(火)15時17分

 10月1日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の144円前半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

Shinji Kitamura

[東京 1日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の144円前半で取引されている。米株の最高値更新を受けてアジア株が底堅い動きを見せる中、円が広範にじり安となった。

ドルは前日海外市場の堅調地合いを引き継ぐ形で、東京でも143円前半から144円前半へじり高となった。海外ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けて利下げ期待が後退しドルが買われたものの、東京では株高を手掛かりとする円売りが目立った。

ドルは自民党総裁選が行われた27日の高値146円半ばから、30日の安値141円半ばまで4.8円下落した。きょう日中の高値は144.41円で、すでに総裁選後の下げ幅の半分超を埋めたことになる。

市場では「自民党総裁選が終了し、市場の焦点は再び米景気と利下げの行方に戻った」(外銀アナリスト)との指摘が出ていた。

円は対ドル以外でも軟調で、豪ドルは朝方の99円前半から後半へ、ユーロも159円後半から160円後半へ上昇した。

円が売られた一因として、きょうから国慶節で休場となった中国の景気刺激策に関心を示す声も聞かれた。当局が打ち出した「強力な金融緩和と株式市場の安定化策、不動産市場の下落抑止を狙った一連の措置は、デフレ脱却に向けた大きな政策転換といえる」(モルガン・スタンレーの中国担当チーフエコノミスト、ロビン・シン氏)といい、前日の中国株式市場では、有力企業300銘柄で構成するCSI300指数が8%高と、1日の上げ幅としては16年ぶりの大きさを記録した。

きょうの注目点は、米国で発表される雇用動態調査(JOLTS)や供給管理協会(ISM)製造業景気指数などの経済指標。パウエル議長は前日の講演でも「あらかじめ定められた道筋をたどっているわけではない」として、経済指標などを注視する姿勢を示している。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 144.26/144.27 1.1137/1.1138 160.67/160.69

午前9時現在 143.71/143.73 1.1136/1.1137 160.05/160.07

NY午後5時 143.62/143.64 1.1134/1.1135 159.92/159.96

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

レバノン南部で激しい戦闘、イスラエル軍「ヒズボラの

ワールド

アサンジ氏、米司法取引は自由守る取り組み不足が原因

ワールド

石破氏を首相に選出、新内閣発足へ 午後9時から記者

ビジネス

米ボーイング機運航40社以上で機体部品に懸念、米運
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:大谷の偉業
特集:大谷の偉業
2024年10月 8日号(10/ 1発売)

ドジャース地区優勝と初の「50-50」を達成した大谷翔平をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する「ロボット犬」を戦場に投入...活動映像を公開
  • 2
    欧州でも「世紀の豪雨」が町を破壊した...100年に1度の記録的大雨「ボリス」
  • 3
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッション」に世界が驚いた瞬間が再び話題に
  • 4
    年収600万円、消費者金融の仕事は悪くなかったが、債…
  • 5
    ジェットスキーのロシア兵を、FPVドローンが「排除」…
  • 6
    ワーテルローの戦い、発掘で見つかった大量の切断さ…
  • 7
    「石破首相」を生んだ自民党総裁選のダイナミズムと…
  • 8
    朝日新聞の自民党「裏金」報道は優れた「スクープ」…
  • 9
    南洋のシャチが、強烈な一撃でイルカを「空中に弾き…
  • 10
    KATSEYEが韓国ハイブと米ゲフィンの手でデビュー、K…
  • 1
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ日本の伝統文化? カギは大手メディアが仕掛ける「伝検」
  • 2
    エコ意識が高過ぎ?...キャサリン妃の「予想外ファッション」に世界が驚いた瞬間が再び話題に
  • 3
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する「ロボット犬」を戦場に投入...活動映像を公開
  • 4
    ワーテルローの戦い、発掘で見つかった大量の切断さ…
  • 5
    白米が玄米よりもヘルシーに
  • 6
    50年前にシングルマザーとなった女性は、いま荒川の…
  • 7
    中国で牛乳受難、国家推奨にもかかわらず消費者はそ…
  • 8
    メーガン妃に大打撃、「因縁の一件」とは?...キャサ…
  • 9
    キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感.…
  • 10
    【クイズ】「バッハ(Bach)」はドイツ語でどういう…
  • 1
    「LINE交換」 を断りたいときに何と答えますか? 銀座のママが説くスマートな断り方
  • 2
    エリート会社員が1600万で買ったマレーシアのマンションは、10年後どうなった?「海外不動産」投資のリアル事情
  • 3
    「まるで別人」「ボンドの面影ゼロ」ダニエル・クレイグの新髪型が賛否両論...イメチェンの理由は?
  • 4
    森ごと焼き尽くす...ウクライナの「火炎放射ドローン…
  • 5
    「もはや手に負えない」「こんなに早く成長するとは.…
  • 6
    中国の製造業に「衰退の兆し」日本が辿った道との3つ…
  • 7
    漫画、アニメの「次」のコンテンツは中国もうらやむ…
  • 8
    国立西洋美術館『モネ 睡蓮のとき』 鑑賞チケット5組…
  • 9
    北朝鮮、泣き叫ぶ女子高生の悲嘆...残酷すぎる「緩慢…
  • 10
    死亡リスクが低下する食事「ペスカタリアン」とは?.…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中