アサンジ氏、米司法取引は自由守る取り組み不足が原因と批判
10月1日、 米機密情報漏えい事件の元被告で、内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ氏(写真)が、欧州評議会の公聴会で証言した。仏ストラスブールで撮影(2024年 ロイター/Stephane Mahe)
[ストラスブール 1日 ロイター] - 米機密情報漏えい事件の元被告で、内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ氏が1日、欧州評議会の公聴会で証言した。同氏の自由を守るための法的、政治的努力が不十分だったため、米当局と司法取引を行い、罪を認めざるを得なかったと指摘した。
英国で拘束されていたアサンジ氏は米スパイ防止法違反を認め、6月に釈放されオーストラリアに帰国した。
釈放後初めて公の場で発言し、「私は結局、実現不可能な正義よりも自由を選んだ」と述べた。
「長く収監されていたが今は自由になった」とし、それはジャーナリズムを実践したことや、情報源から情報を得たことや、市民に情報を伝えたことを罪として認めたからだと語った。
公聴会は欧州評議会の法務・人権委員会が組織した。
欧州評議会議員総会(PACE)の報告書は、アサンジ氏が政治犯だと結論付け、英国に対し同氏が非人道的な扱いを受けたかどうか調査するよう求めた。