豪ウッドサイド、米LNG開発テルリアン買収へ 12億ドル
7月22日、豪石油・ガス大手ウッドサイド・エナジーは、米液化天然ガス(LNG)開発会社テルリアンを負債も含め12億ドルで買収することで合意したと発表した。写真は韓国テグで2022年5月撮影(2024 ロイター/Florence Tan)
Ayushman Ojha Curtis Williams
[22日 ロイター] - 豪石油・ガス大手ウッドサイド・エナジーは22日、米液化天然ガス(LNG)開発会社テルリアンを負債も含め12億ドルで買収することで合意したと発表した。
現金9億ドルでテルリアンの発行済み普通株式を取得する。価格は1株当たり1ドルで、19日終値に75%超上乗せした水準。
テルリアンは米メキシコ湾岸でドリフトウッドLNG輸出プロジェクトを進めており、ウッドサイドは米国で完全承認された事業を獲得することになる。バイデン政権が米国と自由貿易協定を結んでいない国への新規LNG輸出許可を一時停止する中、他のLNG開発企業は計画推進が難航している。
ウッドサイドのメグ・オニール最高経営責任者(CEO)は、買収により同社は「世界的なLNG大手になる」と述べた。
今回の合意は資金面で苦境に直面するテルリアンにも助け舟となる。同社はドリフトウッドに資金を提供する提携先を模索してきた。また、5月には一部債務を返済するため上流資産を売却すると発表していた。
ドリフトウッドはテルリアンがプロジェクトを完了できるか懸念される中、一部供給契約が撤回されるなど壁に直面してきた。
同社のマーティン・ヒューストン会長は買収案が同社の最善の利益だとし、提案を受け入れるよう株主に呼びかけた。