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NY外為市場=米雇用統計受けドル弱含み、ユーロ上昇

2024年07月06日(土)06時28分

終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが小幅下落した。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 5日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが小幅下落した。6月の米雇用統計で健全な伸びが示された一方、失業率は約2年半ぶりの高水準に達したことで、米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げに動くとの観測が高まった。

米労働省が発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比20万6000人増と、健全な伸びを示した。一方、5月分が下方修正され、失業率が前月の4.0%から4.1%に上昇したことから、労働市場の緩みが浮き彫りとなった。

米雇用統計発表後、主要通貨に対するドル指数は下げ幅を拡大。対円でも弱含みとなった。

取引終盤で、ドル指数は0.28%安の104.87と3週間ぶりの安値をつけた。

ドル/円は0.34%安の160.73円。米雇用統計の発表直後は160.45円近辺を推移した。

コーペイ(トロント)のチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は、労働市場の減速が確認されたことで、金利は全体的に低下していると指摘。「失業率の予想外の上昇、賃金上昇率の鈍化、4月と5月分の雇用統計の下方修正は全て、労働市場が鈍化していることを示している」とし、「パウエルFRB議長が、7月の会合か8月のジャクソンホール会議で9月の利下げを示唆する可能性がある」と述べた。

CMEフェドウオッチによると、先物市場は現在、FRBが9月に25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施する確率を約72%と織り込んでいる。によると1週間前は57.9%だった。 ユーロは0.23%高の1.0835ドル。ユーロ/ドルの週間ベースの上昇率は年初来最大となった。

4日の英総選挙(下院)で労働党のスターマー党首が圧勝し、14年ぶりに保守党から労働党に政権が交代したことを受け、ポンドは0.46%高の1.2814ドルとなった。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3.08%安の5万6530ドル、イーサリアムも4.81%安の2991.8ドルとなった。

ドル/円 NY終値 160.72/160.75

始値 160.79

高値 161.33

安値 160.35

ユーロ/ドル NY終値 1.0836/1.0840

始値 1.0823

高値 1.0842

安値 1.0812

ロイター
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