米新興EVのルーシッド、今年の設備投資の増大見込む
米新興電気自動車(EV)メーカーのルーシッド・グループは5月6日、今年の設備投資額が昨年の9億1060万ドルから15億ドルに膨らむ見通しだと明らかにした。昨年11月、カリフォルニア州で撮影(2024年 ロイター/Mike Blake)
Akash Sriram Abhirup Roy
[6日 ロイター] - 米新興電気自動車(EV)メーカーのルーシッド・グループは6日、今年の設備投資額が昨年の9億1060万ドルから15億ドルに膨らむ見通しだと明らかにした。今年終盤に予定している新型SUV(スポーツタイプ多目的車)「グラビティ―」の生産開始に向けた準備を進めるためだ。
一方、今年の生産台数については、昨年の8428台に対して9000台と予想。ビジブル・アルファがまとめたアナリスト7人の予想平均の1万2677台を下回った。EVの需要が予想よりも減速している様子が浮き彫りになり、ルーシッドの株価は時間外取引で一時9%近く下落した。
ピーター・ローリンソン最高経営責任者(CEO)はロイターに、需要に見合うのに十分な生産するだけだと説明。「ただ野放図に生産ラインをフル稼働させたら、大量の在庫残を抱えることになる。それは賢明なことではない」と述べた。
同時に発表した第1・四半期決算は売上高が1億7270万ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想の1億5699万ドルを超えた。純損益は6億8476万ドルの損失で、赤字幅が前年同期の7億7950万ドルから縮小した。