ニュース速報
ビジネス

中国の大型連休の国内旅行額、新型コロナ禍前水準上回る

2024年05月07日(火)05時54分

中国の労働節(メーデー)に伴う5月1日から5日までの大型連休中、国内旅行者の消費額は1669億元(231億3000万ドル)と、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の2019年の同期水準から13.5%増えたことが政府のデータで6日、分かった。1日撮影(2024年 ロイター/Tyrone Siu)

Sophie Yu Casey Hall

[北京 6日 ロイター] - 中国の労働節(メーデー)に伴う5月1日から5日までの大型連休中、国内旅行者の消費額は1669億元(231億3000万ドル)と、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の2019年の同期水準から13.5%増えたことが政府のデータで6日、分かった。

公式データに基づくロイターの計算によると、1人当たりの支出額は565.7元と、19年から11.5%減った。

中国経済は不動産市場の低迷や高水準の若者の失業率、デフレ圧力に圧迫されており、個人の消費意欲を高めることが中国当局の今年の重要な課題となっている。

消費総額を前年同期と比べると12.7%上昇。昨年の大型連休前にコロナ感染対策が大幅に緩和されていた。

中国文化観光省によると、連休中の国内旅行は延べ2億9500万人だった。

1人当たりの支出額の減少は、先祖を供養する中国の祭日「清明節」で支出が強まった後の消費回復への期待に水を差した。

コンサルティング会社ローランド・ベルガーで上海を拠点とするパートナー、ジョナサン・ヤン氏はこれは驚きではないとし、全般的に人々が財布の紐を締めながらも、短距離の海外旅行先を選んだ旅行者が多かったとも指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

独BMW、関税戦争が業績10億ユーロ下押しへ 24

ワールド

プーチン氏がトランプ氏に伝言、「慎重な楽観主義」あ

ビジネス

独2月CPI改定値、前年比+2.6%へ減速 ECB

ビジネス

伊ウニクレディトの独コメルツ銀株取得、ECBが予想
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ世代の採用を見送る会社が続出する理由
  • 3
    【クイズ】世界で1番「石油」の消費量が多い国はどこ?
  • 4
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 5
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 6
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 7
    SF映画みたいだけど「大迷惑」...スペースXの宇宙船…
  • 8
    「紀元60年頃の夫婦の暮らし」すらありありと...最新…
  • 9
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 10
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 5
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 6
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 7
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 8
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 9
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 10
    「若者は使えない」「社会人はムリ」...アメリカでZ…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中