南シナ海の平和と安定維持が重要、中国とマレーシアが共同声明

4月17日、中国とマレーシアは、習近平国家主席(写真左)の公式訪問終了に合わせて共同声明を発表した。マレーシア・クアラルンプール郊外で17日撮影(2025年 ロイター/FAZRY ISMAIL)
[クアラルンプール 17日 ロイター] - 中国とマレーシアは17日、習近平国家主席の公式訪問終了に合わせて共同声明を発表した。南シナ海における紛争の平和的解決を目指すと表明し、国連への支持を約束した。
共同声明は南シナ海における行動規範について、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の交渉が来年中に完了することへの期待が示された。ASEANと中国は2002年に行動規範を作成することで合意したが、交渉を開始するまでに15年を要するなど進展は遅れている。
共同声明はまた、国連、世界貿易機関(WTO)、世界保健機関(WHO)、新興国グループ「BRICS」の下での協力強化を呼びかけた。
「中国とマレーシアは、普遍的に有益で包摂的な経済のグローバル化を共同で推進し、貿易と投資の円滑化を進める」とし、「WTOのルールに違反する恣意的な関税引き上げを含む一方的な貿易制限措置を拒否する」と強調した。
マレーシアは「一つの中国」政策へのコミットメントを改めて表明し、台湾の独立を求めるいかなる主張も支持しないと述べた。
両国はまた、ガザ地区はパレスチナ自治区の不可分の一部だと指摘し、停戦合意の完全かつ効果的な履行を求めた。
習氏は同日、東南アジア歴訪の最後の目的地であるカンボジアに向けて出発した。