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INPEX、ロシア石油プロジェクト権益を伊藤忠に売却へ=関係筋

2024年01月30日(火)19時00分

 INPEXが、ロシア・イルクーツク州での石油探鉱事業の少数権益を伊藤忠商事に売却する。関係者2人がロイターに明らかにした。写真は伊藤忠のロゴ。東京都内で2016年撮影(2024年 ロイター/Toru Hanai)

Katya Golubkova Olesya Astakhova Yuka Obayashi

[東京/モスクワ 30日 ロイター] - INPEXが、ロシア・イルクーツク州での石油探鉱事業の少数権益を伊藤忠商事に売却する。関係者2人がロイターに明らかにした。

日本は、2022年のロシアのウクライナ侵攻開始を受けて、米欧などと協調して対ロシア制裁を実施しているが、エネルギー安全保障の観点から多くのエネルギー事業の権益を保有し続けている。

関係筋は、取引条件やINPEXが売却を決めた理由は明らかにしなかった。

イルクーツクプロジェクトは、INK─Zapad(アイエヌケー・ザパド)がオペレーターとして進めている。INK─Zapadには、イルクーツク石油(INK)が51%、日本南サハ石油(JASSOC)が49%出資している。

INPEXはJASSOC株式24.998%を保有する。このほか独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が49.995%、伊藤忠が25.007%保有している。売却が完了すると、伊藤忠の持ち株比率は50%をわずかに超える。

アジアに輸出されるINK─Zapadの石油生産量は日量約5万バレルで、INKの生産量の約3分の1に相当する。

JOGMEC、伊藤忠、INPEXはコメントを控えた。INKはロイターのコメント要請に返答していない。

ロイター
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