今年の独建設支出は減少へ、09年の金融危機以降で初=DIW

1月10日、ドイツ経済研究所(DIW)は、今年の同国の建設支出が2009年の金融危機以降で初めて減少するとの見通しを示した。ハンブルクの建設工事現場で2023年11月撮影(2024年 ロイター/Fabian Bimmer)
[ベルリン 10日 ロイター] - ドイツ経済研究所(DIW)は、今年の同国の建設支出が2009年の金融危機以降で初めて減少するとの見通しを示した。
10日公表予定の報告書をロイターが入手した。
今年の建設支出は3.5%減の5460億ユーロ(5973億8000万ドル)の見通し。来年は0.5%の増加が見込まれている。
ドイツなど欧州の不動産部門は、金利やコストの急上昇を受けて業績が悪化している。
報告書の執筆者は「建設業界の低迷は予想以上に長引いている」と指摘した。
IFO経済研究所が10日発表した調査では、昨年12月の住宅建設業界の業況感は1991年の調査開始以降で最低。調査責任者は「状況が緩和される兆しはまだない。期待度は極めて低く、企業が現在、全く希望を持っていないことを示している。今年の見通しは厳しい」と述べた。