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ブラジル、24年は一段の金融緩和へ=エコノミスト調査

2023年12月27日(水)10時44分

ブラジル中央銀行は、インフレ期待が中銀の目標範囲内に収まっていることから、来年一段と金融緩和を進める見通し。写真は、2023年11月9日にNYで開催されたロイターネクスト・ニュースメーカーで講演する同中銀のネト総裁。(2023年 ロイター/Brendan McDermid)

[サンパウロ 26日 ロイター] - ブラジル中央銀行は、インフレ期待が中銀の目標範囲内に収まっていることから、来年一段と金融緩和を進める見通し。民間エコノミスト調査で明らかになった。

エコノミストは2024年末の政策金利水準を9%と予想。予想値は1週間前の9.25%から低下した。

現在政策金利は11.75%。中銀が8月に緩和サイクルを開始してから200ベーシスポイント(bp)引き下げられた。

中銀は今後2回の政策会合で50ベーシスポイントずつの利下げを行う可能性を示唆しているが、長期インフレ期待が目標水準を上回っていることから状況を注視する必要があるとしている。

中銀調査によると、来年の拡大消費者物価指数(IPCA)上昇率のエコノミスト予想は3.91%で、今年の4.46%から低下すると見込まれている。

23年のブラジルのインフレ率目標は3.25%(プラスマイナス1.5%ポイント)だった。来年は3%(プラスマイナス1.5%ポイント)。

エコノミストは25年と26年のインフレ率予想を3.50%に据え置き、基準金利は8.50%になると予想している。

市場予測 2023 2023 2024 2024

中央値 現在 前の週 現在 前週

IPCAインフレ指数(%) 4.46 4.49 3.91 3.93

GDP成長率(%) 2.92 2.92 1.52 1.51

ブラジルレアル対米ドル(年末) 4.90 4.93 5.00 5.00

金利 セリック(期末) - - 9.00 9.25

ロイター
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