パナソニックエナジー、EV電池のシリコン材調達で米社と契約
パナソニック ホールディングスの電池子会社パナソニックエナジーは12月12日、車載用リチウムイオン電池の性能を向上させるため、電池向け次世代シリコン材の調達で米シラ・ナノテクノロジーズ(カリフォルニア州)と売買契約を締結したと発表した。写真はパナソニックのロゴ。2017年10月、千葉・幕張で撮影(2023年 ロイター/Toru Hanai)
Miho Uranaka
[東京 12日 ロイター] - パナソニック ホールディングスの電池子会社パナソニックエナジーは12日、車載用リチウムイオン電池の性能を向上させるため、電池向け次世代シリコン材の調達で米シラ・ナノテクノロジーズ(カリフォルニア州)と売買契約を締結したと発表した。
シラから調達するシリコン材は、従来のシリコン材と比べ、エネルギー容量が高く、充電時の膨張を抑えることができるという。負極材に使用される黒鉛を、エネルギー容量の高いシリコン材により多く置き換え、エネルギー密度を向上させるとしている。
パナソニックHDは、2030年までにEV電池の体積当たりのエネルギー密度を現状から25%向上させる目標を掲げている。北米を中心とした車載電池の生産拡大に向け供給網の強化に取り組んでおり、7月にも英ネクシオンと負極に使用するシリコン材の調達で契約を結んでいた。