独VW、2万ユーロのEVは2020年代後半までに登場も=CEO
ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)は15日、ベルリンで開催された南ドイツ新聞主催の経済会議で、2万ユーロ(2万1714ドル)の電気自動車(EV)を生産するかどうかまだ決めていないが、2020年代後半までにはそこに到達できると確信していると述べた。VWのロゴの資料写真(2023年 ロイター/Stephane Mahe)
Victoria Waldersee
[ベルリン 15日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のオリバー・ブルーメ最高経営責任者(CEO)は15日、ベルリンで開催された南ドイツ新聞主催の経済会議で、2万ユーロ(2万1714ドル)の電気自動車(EV)を生産するかどうかまだ決めていないが、2020年代後半までにはそこに到達できると確信していると述べた。
ブルーメ氏はEV価格引き下げの主要な手段は電池のコストを下げることだとし、同社が電池価格を半減させるとする統合電池セルの生産計画に言及した。
VWは3月、2025年までの投入を目指して開発中の2万5000ユーロのEVの詳細を明らかにした。航続距離は450キロで、20分程度で10%から80%までバッテリーの充電が可能だという。
ブルーメ氏は「われわれには適切な製品を適切な価格で市場に投入する責任がある。早期導入者にEVが行き渡った後は、自宅に充電設備を設置する機会のない消費者にこの技術に納得してもらう必要がある」と語った。
同氏はインフレ圧力、充電インフラの不足、補助金廃止もEV需要を抑制していると指摘した。