インド製造業PMI、10月は55.5 8カ月ぶり低水準

11月1日、S&Pグローバルが発表した10月のインド製造業購買担当者景気指数(PMI)は55.5と、8カ月ぶりの低水準だった。写真はインドの鉄鋼工場で電気炉を監視する作業員。2018年2月撮影。(2023年 ロイター/Mukesh Gupta)
Shaloo Shrivastava
[ベンガルール 1日 ロイター] - S&Pグローバルが1日発表した10月のインド製造業購買担当者景気指数(PMI)は55.5と、8カ月ぶりの低水準だった。
9月は57.5。2カ月連続の低下となった。需要が鈍化したほか、原材料コストの増加が企業マインドの重しとなった。
ロイターがまとめた市場予想は57.7だった。好不況の分かれ目となる50は28カ月連続で上回った。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済アソシエートディレクター、ポリアンナ・デリマ氏は「世界経済の厳しい環境にもかかわらず、インドの製造業は10月に大幅な成長を遂げた」とした上で、一部の指標が悪化したと指摘。特に消費財部門が低迷した。
新規受注指数は1年ぶりの低水準。海外受注の伸びは4カ月ぶりの低水準だった。
企業信頼感は需要とインフレに対する懸念を背景に低下。将来の生産を示す指数は5月以来の低水準。9月は9カ月ぶりの高水準だった。
投入価格は小幅に上昇した。コスト上昇分の一部が顧客に転嫁されたが、販売価格の上昇率は鈍化した。