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ロシアのプーチン大統領は10月27日、ウクライナが西側諸国から供与された長距離ミサイルでロシア領の深部まで攻撃するのを米国や北大西洋条約機構(NATO)加盟国が支援した場合の対応を、ロシア国防省が検討しているとして西側諸国をけん制した。24日、カザンで撮影。RU Host Photo Agency via REUTERS(2024年 ロイター)
Guy Faulconbridge Lidia Kelly
[モスクワ 27日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は27日、ウクライナが西側諸国から供与された長距離ミサイルでロシア領の深部まで攻撃するのを米国や北大西洋条約機構(NATO)加盟国が支援した場合の対応を、ロシア国防省が検討しているとして西側諸国をけん制した。国営テレビ記者の取材に答えた。
プーチン氏は、ロシアが具体的にどのような対応をするのかに言及するのは時期尚早と断りつつも「(国防省は)ロシアの領土が長距離(ミサイルで)攻撃される可能性への対応方法について考えているところで、多岐にわたる方策が提示されるだろう」と語った。
プーチン氏は9月12日にも、ウクライナによる西側諸国の兵器を使った長距離攻撃を承認することは、ミサイルの標的設定や発射に西側のインフラや人員が必ず投入される以上、米国とNATOがこの戦争に直接関与することを意味すると警告していた。
米国は今のところ、長距離ミサイルでウクライナがロシア領を攻撃するのを認めるかどうか方針を明らかにしていない。ただ、複数の米政府高官はこれを認めた場合でも、戦局を大きく変えられる公算は乏しいのではないかとの見方を示している。