コラム

長寿化は本来よいこと、日本は「老人」をどう扱うべき?

2021年12月20日(月)19時20分

長寿化はよいことなのに

日本では高齢化のほうも深刻である。

高齢者数の増加は、社会保障制度を大きく揺るがす。「老後2000万円問題」なる言葉が話題になったことがあったが、政府が盛んに言っていた「年金100年安心」の内容に納得している国民は少ないだろう。

結局、コロナ禍が残す最大の禍根は、人口問題への悪影響かもしれない。本来、平均寿命の伸びは幸福なことであり、長寿化は歓迎すべき事象のはずなのだが。

最近では「暴走老人」という哀しい言葉も生まれているようだが、確かに表情の険しい高齢者を見る機会が以前より増えているようにも感じる。しかし、年を取ることも「笑い」のネタにしたいところである。

狭い書斎でそんなことを考えつつこの原稿を書いていたら、妻から声がかかった。どうやら夕食の用意ができたらしい。

さて、妻の作ったスープを飲むとしよう。

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