アメリカ版文化大革命? トランプのエリート大学たたきは独裁への道
トランプと取り巻きたちが見落としていること
トランプと取り巻きたちは、「左翼」のエリートや大学を攻撃することに熱中し自由な社会の土台を成す要素の1つを見落としている。言論の自由を守るためには、「ほかの人たちが嫌悪感を抱いたり、極めて危険だと確信したりするような意見」を述べる権利も守るべきなのだ。
トランプ政権の動きは、アメリカの大学を弱体化させ、アメリカの卓越性を支えてきた土台を揺るがすだけではない。トランプと保守派がハーバード大学を屈服させることに成功すれば、法の支配と言論の自由、権力の分立が揺らぎ、アメリカは独裁国家になってしまう。

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2025年4月29日号(4月22日発売)は「独占取材 カンボジア国際詐欺」特集。タイ・ミャンマーでの大摘発を経て焦点はカンボジアへ。政府と癒着した犯罪の巣窟に日本人の影
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