トランプ「勝利」の先に待つ破滅
■人工妊娠中絶 昨年6月の連邦最高裁判決により、人工妊娠中絶を憲法上の権利と認めた1973年の判決が覆されて以来、共和党が牛耳っている州では、中絶への規制が大幅に強化されている。
しかし、アメリカ国民の3分の2は、女性が中絶を受ける権利を支持している。昨年の中間選挙では、あらゆる選挙で過半数の有権者が、「女性の選択する権利」を支持する民主党に投票した。この傾向は24年の大統領選まで続くだろう。
トランプが有罪になるかどうかより重要なのは、これにより、トランプが再び共和党の大統領候補者指名を獲得する可能性が高まったが、あらゆる選挙で民主党が共和党を破る可能性も高まったという点だ。
だが当のトランプ自身は、自分の元ポルノ女優との不倫が向こう2年間にわたり選挙で民主党を勝たせ、(今すぐに自身を破滅させることはなくても)次の大統領選で敗北をもたらす一因になることにまだ気付いていないようだ。
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