20代~70代が抱くお金の不安を解消する方法、「老後をなくす」とは?
人々が抱く「老後の不安」は「お金の不安」とほぼ同義だ。しかし、藤野氏は「日本では退職金を受け取るまでお金について考えたことのなかった人が圧倒的多数。お金に対して無垢である状態が良い人という考えが根強い」と、日本の金融教育の遅れを指摘する。
藤野氏自身は2018年に富山県朝日町に古民家を購入し、地方創生を実践している。藤野氏によると、朝日町は都心に比べると破格の賃料の物件も多く、都心に比べて野菜や魚は安くて新鮮だ。
「老後をどう組み立てるのかは、皆が言うほど怖くない。よく分からないから身構えている人が多いような気がします」
老後を考えるうえでお金以上に大事なのは、暮らす環境や人とのつながりだと藤野氏、竹川氏の両名は口を揃える。どこに住み、誰とどんな風に暮らしたいかをまずイメージしてみないと、漠然とした老後の不安がなくなることはないだろう。
ゆたかな老後を送るためには、現状の貯蓄残高を嘆くよりも、60歳以降の収入や生活環境を具体的にシミュレーションすることが重要だ。人生100年時代、より多くの選択肢の中から自分が最も輝けるライフプランを組み立ててみるといいだろう。
構成・酒井理恵
●YouTubeチャンネル「お金のまなびば!」
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