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ワシントン毛沢東シンポ報告――映し出した危機感と無防備
朱建栄氏の「二人の身分にはあまりに違いがあり過ぎて接触などあり得ない」という主張が、いかに間違っており事実無根であるかが、お分かりいただけただろう。
逆に、あまりに「毛沢東と藩漢年との間の直接の打電交渉」が頻繁に続くので、この段階の列挙は、いったん、ここまでとする。
最後に、上海における秘密工作(スパイ活動)に関する「毛沢東と潘漢年の直接交渉と指示」に関して、決定的な情報をご紹介する。
●1937年11月12日:上海陥落(日本軍の手に)。毛沢東はその日のうちに潘漢年ら3名に打電し、上海陥落後の「党の秘密工作」を潘漢年らに委ねる。
「党の秘密工作」とは「スパイ活動」以外の何ものでもない。
こうして、拙著『毛沢東 日本軍と共謀した男』に関する潘漢年のスパイ活動が、「毛沢東の直接の指示のもと」で、上海を中心に展開し始めるのである。潘漢年は1938年8月に、毛沢東の命令を受けて一度延安に戻り、1939年4月から香港を経由して、同年の秋冬に再び上海に行き、日本の外務省管轄下の岩井公館に潜り込み、岩井英一との親交(スパイ活動)を深めるに至る。
筆者がワシントンの国際シンポジウムで話したことは、複数の在米中文メディアが、1時間前後の番組として制作し、習近平国家主席が直接見ることができるように、あるルートを通して中国大陸に潜り込ませるのだという。
筆者自身、スピーチの場で射殺されるかもしれない危険性を覚悟していたが、無事帰国でき、一応役目を果たしたことを、皆様にご報告したい。
ご心配下さった方々、誠にありがとうございました。
※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。
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