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ソウルで年に1度空襲サイレンが鳴る理由は? 韓国版防災の日「ウルジ」
各省庁では、サイバーテロに備えた練習も行われた。練習用に作られたハッキングメールを送信して職員が引っかかるかどうかを見たり、省庁のホームページがハッカーに攻撃されていることを想定した練習などを行った。
IT政策を担当する科学技術情報通信部(部は日本でいう省にあたる)は、他より力を入れてサイバーテロ防止のため練習をするだろうな、と思っていたところ、なぜか職員向け戦闘配給食(ration)の試食会を開催していた。試食の目的は、安保のために献身している軍人に感謝し、戦争を間接的に体験して国防意識を高めるためだとか。楽しそうな企画で全職員が乙支練習に関心を持つようにすることも大事だ。
重要インフラである電力会社も軍と警察と合同で乙支練習を行った。電力設備が爆破され、同時にサイバーテロまで発生した最悪な状況を想定し、そこから電力設備の緊急復旧を行う練習である。全国から職員2365人が参加し、同じ練習を繰り返した。こういう時にVRを使えばより臨場感があり、必死で復旧作業が進めると思うのだが、まだそこまでは至ってなかった。
ウルジ練習も民防衛の日も戦時に備えた練習ではあるが、一般の人は「民防衛って今日だっけ? 面倒だな」ぐらいの感覚だ。8月23日は朝から市内あちこちに警察官が立ち、民防衛の日の準備をしていた。
午後2時サイレンがなると警察官の誘導でビルの中か地下鉄駅構内に入るか車の中にいるか、とにかく外にいてはならない。警察官に逆らうわけにはいかないので、私もしぶしぶ誘導に従いビルに入った。たった5分じっとしているだけなのに、とても長く感じてしまう。ビルでは入居企業が防災訓練をしているようで、警備員の誘導でロビーを走り回っていた。みんな「なんでこんなことしているんだろう」みたいな顔だった。
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