コラム

ソウルで年に1度空襲サイレンが鳴る理由は? 韓国版防災の日「ウルジ」

2017年09月01日(金)21時29分


■広報ビデオ「大韓民国の堅固な安保のための2017乙支演習」より (c) 안전한TV / YouTube

私もそうだが、ほとんどの韓国人は北朝鮮がミサイルを打ち上げても「あ、またか」としか反応しなくなった。危機感ゼロである。

しかし日本のニュースを見ると韓国で今にでも戦争が起きそうな報道ぶりで驚いた。すっかり平和ボケしてしまったが、韓国と北朝鮮は休戦状態のままだった。

乙支練習を主管した行政安全部は、「毎年練習を通じて、北朝鮮のミサイル発射やサイバーテロといった包括的脅威から国を守るための国家危機管理能力を点検し、戦時に備えた現実的な計画とマニュアルを作成・補完している」と説明している。

どうせ年に1回練習をするなら、もっとびしっとARやVRを使ってリアルに、実戦さながらの避難訓練をした方がいいのではないかと思うのだがどうだろう。

プロフィール

趙 章恩

韓国ソウル生まれ。韓国梨花女子大学卒業。東京大学大学院学際情報学修士、東京大学大学院学際情報学府博士課程。KDDI総研特別研究員。NPOアジアITビジネス研究会顧問。韓日政府機関の委託調査(デジタルコンテンツ動向・電子政府動向・IT政策動向)、韓国IT視察コーディネートを行っている「J&J NETWORK」の共同代表。IT情報専門家として、数々の講演やセミナー、フォーラムに講師として参加。日刊紙や雑誌の寄稿も多く、「日経ビジネス」「日経パソコン(日経BP)」「日経デジタルヘルス」「週刊エコノミスト」「リセマム」「日本デジタルコンテンツ白書」等に連載中。韓国・アジアのIT事情を、日本と比較しながら分かりやすく提供している。

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