コラム

ChatGPTを超えた!? 開発者に人気...Metaの「Code Llama」

2023年09月13日(水)12時00分

今週のそのほかのニュースは次の通り。

■「ChatGPT」利用、3ヶ月連続減少

8月も減少したみたい。問題は9月の新学期も減少するのかどうか。学生は「ChatGPT」を使い倒すだろうし、学校側も最近は利用を推奨するところが増えてきているので。最新のデータでは、やはり9月に入って少し増加しているもよう。(ソース:BusinessLine

■ハンドルなし、アクセルなしの自動運転車を大量生産へ

自動運転ベンチャーの米Cruise社 CEOのKyle Vogt氏はこのほど、投資家を対象としたカンファレンスで、ハンドルもアクセルもブレーキもない自動運転車の大量生産の認可が数日以内に下りる見通しだと語った。米ハイウェイ交通安全管理局(NHTSA)から数日以内に認可するとの連絡をもらったという。

自動運転って当初言われていた予測よりも普及が進んでいない。自動運転車自体の運転性能には問題ないのだが、人間が運転する車や歩行者が予測不可能な動きをするため、完全自動運転は難易度が高いと言われていた。

ハンドルやアクセルがないということは、完全な自動運転にしか使えない車両ということになるけど、それを大量生産するということは、いよいよ本格的な自動運転の時代になるということなんだろうか。(ソース:TechCrunch

■モルガン・スタンレーも金融特化のチャットボット

金融関連のレポートなどを簡単に検索したり、アナリストとのミーティングのアポと取るのを手伝うチャットボットみたい。

ブルームバーグ通信のチャットボット「BloombergGPT」も金融特化だけど、BloomberGPTがアナリスト不要のAIを目指しているのに対し、モルガン・スタンレーのチャットボットはアナリスト支援を目指しているのがおもしろい。

Bloomberg GPTはブルームバーグが自社開発したのに対し、モルガン・スタンレーのチャットボットはOpenAIが開発した。(ソース:ロイター通信

■Ant Groupが金融AIを発表

中国アリババグループの金融子会社のAnt Groupが、金融に特化した言語AIを発表した。発表されたのは顧客の質問に答えることのできるチャットボットの「Zhixiaobao」と、金融アナリストなど専門家を支援するチャットボット「Zhixiaozhu」の2種類。

このほかにもマーケット分析、投資家教育、保険商品の説明、クレーム対応などのチャットボットの開発を進めているという。

またテンセントやバイドゥといった中国テック大手も同様のチャットボットの開発を急いでいるという。

生成AIが最初に活用されるのは、金融、法務、教育の順番だと予測されてきたが、まずは金融の分野で新たなユースケースが生まれてきているようだ。(ソース:Bloomberg

■zoomがAI搭載

めちゃ便利になった。やはり議事録がしっかりと自動的に記録されるのがいい。会議というデータがこれまでと比較にならないぐらい有効活用され、社内の「知」がすべて検索可能になる。(ソース:YouTube

20240521issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年5月21日号(5月14日発売)は「インドのヒント」特集。[モディ首相独占取材]矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディの言葉にあり

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


プロフィール

湯川鶴章

AI新聞編集長。米カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校経済学部卒業。サンフランシスコの地元紙記者を経て、時事通信社米国法人に入社。シリコンバレーの黎明期から米国のハイテク産業を中心に取材を続ける。通算20年間の米国生活を終え2000年5月に帰国。時事通信編集委員を経て2010年独立。2017年12月から現職。主な著書に『人工知能、ロボット、人の心。』(2015年)、『次世代マーケティングプラットフォーム』(2007年)、『ネットは新聞を殺すのか』(2003年)などがある。趣味はヨガと瞑想。妻が美人なのが自慢。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米中が初のAI協議、14日にジュネーブで リスク緩

ビジネス

あおぞら銀、大和証券G本社が520億円出資 業績悪

ワールド

イスラエル軍、ガザ最大の難民キャンプとラファへの攻

ワールド

能登半島地震、復興基金で財政措置検討─岸田首相=林
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:岸田のホンネ
特集:岸田のホンネ
2024年5月14日号(5/ 8発売)

金正恩会談、台湾有事、円安・インフレの出口......岸田首相がニューズウィーク単独取材で語った「次の日本」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 3

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 4

    地下室の排水口の中に、無数の触手を蠢かせる「謎の…

  • 5

    年金だけに頼ると貧困ライン未満の生活に...進む少子…

  • 6

    ブラッドレー歩兵戦闘車、ロシアT80戦車を撃ち抜く「…

  • 7

    横から見れば裸...英歌手のメットガラ衣装に「カーテ…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    アメリカでなぜか人気急上昇中のメーガン妃...「ネト…

  • 10

    「終わりよければ全てよし」...日本の「締めくくりの…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 9

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story